突然ですが、
おうち時間でギターを始めてみたいあなた!
入学・新学期でギターを覚えてバンドを組みたい学生さん!
興味はあるけど、種類が色々あるし値段もピンキリでどれを買えば良いのか分からない。
後悔しないギターを選びたいけどあんまりお金も掛けたく無い。
そんなあなたへ、ギター収集歴20年の私がお勧めする、初心者向けのギター(エレキギター)を3機種ほどご紹介します。
初心者向けとは言ってますが、どれも”ツウ”好みのラインナップです。
「えっ!このスペックでこの値段!?」と驚くギタリストもおられると思います。
また、ベテランの方にも気軽に弾けるサブギターとしてお勧めです。
個人的には、初めてギターに触れる方に高額なギターはあまりお勧めしません。
お金に余裕がある方、高いけど絶対このギターじゃなきゃ嫌だ!と言う方はその限りではありませんのでご安心ください(笑)
今回紹介するギターは、「学生さんでもちょっと頑張ってお小遣い貯めたら買える!」
「せっかくの第一歩を後悔させたくない」と言うのがコンセプトです。
ズバリ!おすすめのタイプはストラトタイプ
エレキギターは実に様々な形のものがあります。
【Fender(フェンダー)系】
アメ車のようなカラフルでポップな見た目が特徴。
主な機種は、ストラトキャスター、テレキャスター、ジャガー、ジャズマスター等
【Gibson(ギブソン)系】
セットネックと言われるトラディショナルな技法や木目を生かした美しい塗装が特徴。
主な機種は、レスポール、SG、ファイヤーバード、フライングV等
基本的なものは上記の2系統ですが、その他にも色々なタイプがあります。
私が普段好んで使っているギターはGibson系ですが、初心者の方にお勧めするとなると、私はFender系を勧めます。
その中でもストラトキャスタータイプ、これが良いと思います。
初心者にお勧めの理由は以下の通り。
- エレキギターと言えばコレ!っと言う見た目
- 重量が軽めで取り回しが楽、そして疲れにくい
- 体にフィットするデザインで弾きやすい
- 多彩なサウンドが出せる3ピックアップ
更におすすめなのはピックアップがSSHレイアウトのものです。
SSHとは?
ギターに付いているピックアップ(弦の振動を拾うマイク)のレイアウトの一種です。
フロントから、Single、Single、Humbackerの順に付いているものを頭文字をとってSSHと呼びます。
因みに、Single(シングルコイル)とは繊細で歯切れの良いサウンドが特徴。
対して、Humbacker(ハムバッカー)は太く甘いサウンドが特徴です。
ハムバッカーはシングルコイルを2個くっ付けたような形となっており、サウンド以外にもノイズに強い特徴を持っています。
一般的にストラトキャスターはSSS(スリーシングル)と言ってシングルコイルピックアップが3つ付いています。
これにより多彩なサウンドメイクが出来るのですが、ギタリストの中にはストラト(キャスター)のリア(ピックアップ)はあまり使わないと言う人もいるのでは無いでしょうか?
実はストラトのリアは少し使い難かったりします。
もちろん、これにしか出せない音と言うのはあります。
ですが多くの場合、リアピックアップは歪ませて使いますので、ハードに歪ませたい場合にパワー不足を感じるうえ、かなりのノイズが乗ってしまいます。
それを克服したのがSSHレイアウトです。
ストラトらしさは残しつつ、より実用的に使うことが出来ます。
お勧め1本目、KRAMER(クレイマー) Focus VT-211S
2022/3/14追記
Tealカラーは人気のようで入荷したら直ぐに売り切れ状態。
気になっていて在庫が有れば早めに購入した方が良いと思います。
値段も他のカラーと比べて高い場合があるので、コスパ重視の方は他のカラーもご検討された方が良いかも知れません。
おじさん達には懐かしい(笑)バナナヘッドでお馴染みのクレイマーギターです。
時代は移り行き、クレイマーは今なんと!Epiphoneと同じくGibsonのいちブランドとして生まれ変わりました。
この「Focus VT-211S」のポイントは何と言ってもその値段!
今回紹介する中で一番安く、実売価格で14,000円もあればお釣りが来ます。
どうせ安かろう悪かろうと思われるあなた!
30,000円以下のギターはボディ材にポプラ等安い木材が使われますが、このギターはなんとマホガニーが使用されています!
ギターに良く使われる木材について
【マホガニー】
高級な家具にも使われる木材で、ギターではGibson系のギターで良く使用される木材です。
サウンドの特性は、中音域が協調されて太くリッチなトーンが特徴です。
重量はやや軽めの木材です。
ボディ・ネック共に使われますが、ネックに使われる場合はメイプルと比べて強度が低いため立てかけてあるギターを倒してしまった際にネックが折れやすい難点があります。
【メイプル】
メイプルも家具に人気のある木材で、ギターではFender系のギターに良く使用される木材です。
サウンドの特性は、高音域が協調されて明るく反応の良いトーンが特徴です。
重量はやや重めの木材です。
ボディ・ネック共に使われますが、強度があるのでネック材に良く使われます。
【ローズウッド】
その名前の通り、バラのような香りがすることで有名な高級木材です。
サウンドの特徴は、材が固いことから低音・高音共に良く出ます。
重量は重くてとても固い木材です。
ギターでは指板として多く使われていますが、高級なアコースティックギターではボディ材としても使われています。
加えてメイプルネックのメイプル指板、今回のラインナップ中で一番コスパの高いスペックです。
ストラトシェイプにマホガニーボディーはなかなか珍しいので個性的なサウンドなこと間違いなし!
カラーラインナップはTeal、RubyRed、Purple、Pewter Grayの4色。
本当、見た目が好みならとりあえず買っても良いレベルだと思います。
2022/3/14追記
Tealカラー、私もすごく良い色だなーと思っていたら、人気があるみたいで直ぐ在庫が無くなるようです。
その影響なのか、他のカラーと比べて割高な店舗もあるので購入の際は要注意です。
お勧め2本目、Bacchus(バッカス) BST-2-RSM/M
2022/3/14追記
こちらも人気のようで、以前画像を引用させて頂いてた石橋楽器様では取り扱いが無くなったようなので新しくリンクを張り直しました。
現状、品切れのカラーも多くありますので、欲しいカラーの在庫が有れば急いだほうが良いかも知れません。
お次はバッカスのギターです。
バッカスは日本の楽器メーカーDeviser(ディバイザー)が取り扱うギター・ベースブランドのひとつです。
最近は安いギターを取り扱うブランドとして認識されている方も多いと思います。
しかし、それは半分正解で半分不正解です。
バッカスは低価格なエントリーモデルから、職人さんたちが一つ一つ丁寧に制作されている上級モデルまで幅広く取り扱っています。
私のバッカスに対するイメージは「同じ価格帯の他メーカーと比べて品質が一つ抜けて良い」と言うことです。
しかしながら、近年では良質な木材の不足や価格高騰の影響もあってか、昔と比べると材質が落ちているのも確かです。
これはバッカスに限ったことでは無く、全てのメーカーに当てはまることです。
その為、ボディ材の表記も「ホワイトウッド」や「ハードウッド」等、曖昧な表記にしています。
これはベースとなる木材が不足した際、特性が似ている別の木材を使う場合があると言うことです。
前置きが長くなってしまいました。
このBST-2-RSM/M、最大の特徴は20,000円を切る価格でネック材にローステッドメイプルを使用している点です。
ローステッドメイプルとは?
メイプル材を高温で加熱処理して水分・油分を飛ばし、より固くて反りやねじれに強い安定的な材へと変化することが出来ます。
処理には専用の機器が必要なうえ、質の悪い材は処理の途中で割れやねじれが発生する可能性が高く、必然的に質の高い材が使われるようになります。
サウンド面では、長年使いこまれたような「枯れた音」と言われるビンテージライクなトーンが特徴です。
見た目に関しても、ロースト処理を施したことによる独特の焼き色が特徴的です。
一部の高級ギターにしか使われないローステッドメイプルを贅沢にも使うあたり、流石バッカスだなと思います。
組み合わさるボディ材はハードウッド。
それでも、所有欲を満たしてくれる存在になること間違いなし!
ボディーカラーが豊富にあるのもうれしい。
お勧め3本目、YAMAHA(ヤマハ) PACIFICA112V
2022/3/14追記
リンクを新しく更新。
最後は天下のヤマハギター。
ギターを知らない人でもヤマハは知っていると言う人は多いのでは無いでしょうか?
ギター問わず、ありとあらゆる楽器を手掛けています。
ヤマハのギターは、平均点以上の作りと国産有名ブランドと言う安心感が特徴。
数年前からこのPACIFICA(パシフィカ)シリーズがコスパ良いと各所で言われて有名になりましたね。
何を隠そう私も、一番最初に買ったエレキギターはヤマハのパシフィカ312Hでした。
もう20年前の話しです。
実はそんなに前からラインナップにあったギターシリーズだったんです。
ヤマハのカタログ上は「パシフィカ112V」が一番下のモデルですが、
島村楽器限定販売の特別廉価モデルで「パシフィカ012」と言うモデルも存在します。
2022/3/14追記
パシフィカ012の商品リンクを追加。
しかし、どうせ買うなら頑張ってパシフィカ112Vを選ぶのをお勧めします。
価格はパシフィカ112Vが30,000円程、パシフィカ012が24,000円程となっております。
ボディ材はアルダー(本家Fenderで使われる木材)
因みにパシフィカ012のボディ材はアガチスと言う材でエントリーモデルに使われる材の一種です。
後は共通でメイプルネックのローズウッド指板となっています。
また、パシフィカ112VMと言うメイプル指板モデルもあるので好みで選ぶのもアリです。
2022/3/14追記
パシフィカ112VMのリンクを追加。
現在はこのメイプル指板モデルの方がローズ指板に比べて若干安い模様。
ボディシェイプは他のストラトタイプと違い少し小柄な印象。
私の記憶ではかなり弾きやすいギターでした。
そして、パシフィカ112Vにはリアピックアップのハムバッカーにはコイルタップ機能が付いています。
コイルタップとは?
ハムバッカーは二つのボビンにコイルが直列で巻かれています。
コイルタップとは二つ目のボビンに行く前にスイッチを付けて、片方のみのシングルコイルとして出力することが出来ます。
これにより、スイッチ切り替えでSSSのスリーシングルとSSHのリアハムバッカー両方の音を出すことが出来ます。
ただし、ハムバッカーとシングルコイルは構造が違うため、あくまでシングルコイル風な音となります。
ボディカラーはパシフィカ112Vは6色、パシフィカ012は4色となっております。
ヤマハの楽器店は全国にありますから、困ったときのサポートと言う面で選びたいならパシフィカをお勧めします。
注意!初心者セットは買わない方が吉
この辺りの価格帯で良くあるのがアンプ・シールド・チューナーが付いてくる初心者用セット。
これはあまりお勧めしません!
何故かと言うと、お得に感じる付属品の品質が良くなくて結局使わなくなる物ばかりだからです(これ本当です)
アンプは10,000円以下で練習用のまともなアンプが買えます。
シールドは2,000円もあれば普通のシールドが買えます。
しかもこれらはセットに付いてくる付属品と雲泥の差があります。
要らなかったら売れば良いと思われるかも知れませんが、セットの付属品は未使用であっても大した売値になりません。
チューナーは付属品でも問題ないですが、使い勝手が悪いと結構うんざりします。
買うとしたら1,000円前後で買えると思いますので、やはり自分で選ばれた方が良いと思います。
ただし、どうしてもお小遣いが無くて他の物が買えない・・と言う学生さんならOKです。
チューニングが狂った状態で練習しても意味がありませんし、アンプに繋がなければエレキギターの醍醐味が味わえません。
一番悲しいのは、せっかくお金を貯めて買ったのに、きちんとした環境下で使えず「ギターってこんなもんか」と飽きてしまう事です。
まとめ
良さそうなギターは見つかりましたか?
今回は比較的低価格でオールマイティに使えるギターとして、SSHのストラトタイプを探してご紹介してみました。
各ギターの値段をおおよそで記述していますが、2022年3月某日の価格となりますので多少変動する可能性がございます。
また、カラーによって値段が異なる場合もありますのでご了承ください。
皆様の良いギターライフのお手伝いとして、参考になれば幸いです。
それでは、また!
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